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生殖補助医療(ART)

体外受精を代表とした治療を総称して、生殖補助医療(ART)と呼びます。
原則として自然妊娠が困難な方や長期不妊の方に用いられ、現在では広く普及しています。

体外受精(IVF-ET)の実際の方法

通常、月経の周期に合わせて卵巣刺激→採卵→受精→胚移植(→凍結保存)のステップで治療が進みます。

卵巣刺激:体外受精はより多くの良好な卵子を採卵することが大切です。
そのため採卵に向けて卵胞を発育させる排卵誘発が必要となります。
月経の3日目より連日排卵誘発剤の注射を行う方法や内服薬を飲みながら、
数回排卵誘発剤の注射を使用する方法等があります。
数種類の排卵誘発法がありますが、その方に合った方法を選ぶことが重要です。

採卵  :卵子を卵巣から細い針を使って体の外へ取り出します。
当院では原則として局所麻酔で行うため入院の必要はなく外来で行われます。

採卵採卵

受精  :精子は採卵当日にご自宅で採取して持参していただきます。
<媒精> 精子と卵子を一緒に培養し受精させます。
<顕微授精>1個の精子を1個の卵子に細い針で注入します。
精子の数が少ない場合や運動率が悪い等の場合に適応になります。

顕微授精顕微授精

胚移植 :正常に受精し、細胞分裂した胚を子宮内に移植します。麻酔などは必要なく
短時間で終了します。当院では受精卵を一度、全て凍結保存し、内膜の状態を
整えたところで胚移植を行なっております。(凍結胚移植)

胚移植胚移植

成績

体外受精の1回の胚移植あたりの平均の妊娠率は、新鮮胚移植周期で22.7%、
凍結胚移植周期で32.9%です。(日本産婦人科学会2013年成績)
一般に、奥様の年齢が高くなるにしたがい妊娠率は低下し、流産率は増加します。

<当院での成績>

凍結胚移植周期における年齢別妊娠率(2015.4〜2016.3)凍結胚移植周期における年齢別妊娠率

2015年4月〜2016年3月までに採卵は95周期行われ、平均年齢は37.4歳でした。
また、凍結胚移植を行なった85周期中28周期で妊娠が確認され、
全治療周期での妊娠率は32.9%でした。
34歳以下では50.0%、35歳〜39歳では38.1%、40歳以上では16.7%の妊娠率でした。

費用

体外受精の費用は全て保険適応外となります。
下記の費用に加えて数万円(排卵誘発剤、検査費用等)の負担があります。

  • ・通常周期、低刺激周期  200,000円〜
  • ・顕微授精 230,000円〜
  • ・凍結胚移植 75,000円〜
  • (治療回数によって減額制度があります。また、県・市町村からの助成金制度があります。
     詳しくは新潟県不妊治療助成金で検索ください。 )